ストップ総選挙 [政治]
戦争と平和 トルストイ [政治]
- 作者: A.トルストイ, 内田 莉莎子, 佐藤 忠良
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1966/06
- メディア: -
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岩波文庫版に付録で付いている、パラグラフの要約は役に立つ。
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人物関係は図表に纏めながら読むべき。
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時代背景およびナポレオン戦争に関しては史実を一通り理解しておく。
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前半の四分の一は確かにつらい。ここは我慢をすべし。
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本来最後に読むべきだし、読むことによって充実感を味わえるのだが、エピローグ2を最初に読むことは理解の助けになる。場合によってはここだけ読んでも良いと思う。
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全部理解しようとしない。想像力の範囲外のイベントに関してまで理解しようとすると進まない。
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地図は付録のものでも良いが、詳細なものを別に用意しておくと場面が想像しやすい。
ルービン回顧録 [政治]
- 作者: ロバート・ルービン, ジェイコブ・ワイズバーグ
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
本屋で平積みになっていたのできになっていたが日曜日の日経新聞に推薦されていたので買って読んでみた。
メキシコ危機の話からはじまるが、おおよそこんなくだりがある。
アメリカの企業は資本市場で調達したカネ、事業で設けたカネから発展途上国の企業に投資を行なう。この時点でどちらもB/Sに計上されております。発展途上国の企業は、先進国からの投資資金によって設備投資などモノを先進国から購入する。その結果、先進国の売上が上がる。途上国のB/Sから先進国企業のP/Lに移ったわけだ。この結果、アメリカの輸出のおおよそ40%をメキシコなど発展途上国が買っている。
先進国の企業は途上国企業に投資を行う。投資はB/Sにのるので減損処理をしない限り損益に影響はない。投資された企業は先進国企業に対して売上げをつくる。売上げが上がった先進国企業は株価を上げ資本市場から資金を調達する。そしてまた途上国に投資する。
この構図はどこかで見たことのある構図だ。ねずみ講だ。
このねずみ講が崩壊するのはいつか。ひとつは、投資先がつぶれることであり、もうひとつは株価が下がって投資のための資金を市場から吸収できなくなることだ。
国のデフォルトはもはや一国の問題ではなく。どこに影響をおよぼすかわからないほど複雑性を増している。影響を受ける国自身がそのことを認識すらできないことも起きうる。
劇場型民主主義 [政治]
関が原の戦いになってきた。
天下分け目の決戦の時間はわずか半日で終わったが、その半日が日本のその後の250年余を決める引き金になった。自民党と民主党の関が原ではない。関が原というよりむしろ大阪夏の陣というところか?
今回の選挙後に自民党と民主党の一部が合わさると480議席の三分の二を超える可能性がある。憲法改正がちらついて見える。”国のかたち”を変えるかもしれないのだ。梅原猛の法隆寺を今朝読んでいた。その一説に”思想が時代遅れになるとき、思想は人間を生かすどころか、人間を殺すもの、滅ぼすものとさえなる。”とあった。時代はどうのように流れているのであろうか。
また 538兆以にも及ぶ国の借金。国ばかりでなく自治体も財政危機は深刻だ。政令市である広島市は2年前に非常事態宣言を発した。世界中が永久に終わることが出来ないジジ抜きに突入しているようだ。どうすればジジ抜きが終わらないか?簡単だ手持ち札を増やしていけばいいのだ。その切り札がBRICsか。