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ストップ総選挙 [政治]

 9月1日に福田康夫が退陣表明し、9月15日にリーマンブラザーズにチャプター11の適用を申請した。 もし福田康夫の退陣が15日以降になったらどうなったでろう。リーマンの破たん後であれば、退陣即解散となり、10月中に選挙が行われていたのではないかと思う。リーマン破綻後の世界マーケットは日増しに悪化しており、金融商品の資産査定の緩和をアメリカが言い出す始末だ。結局、底なしの底を上げるしか手がないのだ。  しかし、福田総理が引退し、麻生総理が誕生した。総裁選の真っ最中にリーマンが破たんしているのだ。本当に、もし福田前首相が退陣していなかったらと思うとぞっとする。日本にとっては、普通では考えられない最高のタイミングで辞めたのではないか?麻生総理は戦後最大の危機の時になるべくしてなったとしか考えられない。神が日本に与えたチャンスとしか思えないのだ。新聞報道では11月30日選挙と書いてあったが、我々庶民は選挙を本当に望んでいるのであろうか。  経済対策を継続的に機動的に行っていかないと、ますます不況になる。政府保証枠を大幅に広げて銀行からの金の流れを作らないと企業の倒産は加速化する。  政局を楽しむ時間はない。大きな政治を、自民党と民主党が手を携えて行うことを国民は望んでいる。日本企業は欧米に比べれば、はるかに痛んでいない。選挙なんてやっている場合ではない。日本は世界の流れを作れる数少ない国なのだから。
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戦争と平和 トルストイ [政治]

おおきなかぶ―ロシア民話

おおきなかぶ―ロシア民話

  • 作者: A.トルストイ, 内田 莉莎子, 佐藤 忠良
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1966/06
  • メディア: -
子供の文化祭で”おおきなかぶ―ロシア民話 ”をみた。トルストイの再話という形で広く紹介されている。ここでかかれていることは、”戦争と平和”のスケールはないにせよ、本質的なことはかなり共有されている。”戦争と平和”は自分が読んだ小説で最も優れているものの一つであると思っている。
きっと読みたいのだけれど挫折した人は沢山いると思う。最後まで読破するためのコツを自分なりにまとめた。
  1. 岩波文庫版に付録で付いている、パラグラフの要約は役に立つ。
  2. 人物関係は図表に纏めながら読むべき。
  3. 時代背景およびナポレオン戦争に関しては史実を一通り理解しておく。
  4. 前半の四分の一は確かにつらい。ここは我慢をすべし。
  5. 本来最後に読むべきだし、読むことによって充実感を味わえるのだが、エピローグ2を最初に読むことは理解の助けになる。場合によってはここだけ読んでも良いと思う。
  6. 全部理解しようとしない。想像力の範囲外のイベントに関してまで理解しようとすると進まない。
  7. 地図は付録のものでも良いが、詳細なものを別に用意しておくと場面が想像しやすい。
いづれにせよ、読みやすい小説とはいえない。しかしながら読み終えれば、多くを教えてくれる小説である。これを書いた人間がいること自体が奇跡である。

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ルービン回顧録 [政治]

ルービン回顧録

ルービン回顧録

  • 作者: ロバート・ルービン, ジェイコブ・ワイズバーグ
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社

本屋で平積みになっていたのできになっていたが日曜日の日経新聞に推薦されていたので買って読んでみた。

メキシコ危機の話からはじまるが、おおよそこんなくだりがある。

アメリカの企業は資本市場で調達したカネ、事業で設けたカネから発展途上国の企業に投資を行なう。この時点でどちらもB/Sに計上されております。発展途上国の企業は、先進国からの投資資金によって設備投資などモノを先進国から購入する。その結果、先進国の売上が上がる。途上国のB/Sから先進国企業のP/Lに移ったわけだ。この結果、アメリカの輸出のおおよそ40%をメキシコなど発展途上国が買っている。

先進国の企業は途上国企業に投資を行う。投資はB/Sにのるので減損処理をしない限り損益に影響はない。投資された企業は先進国企業に対して売上げをつくる。売上げが上がった先進国企業は株価を上げ資本市場から資金を調達する。そしてまた途上国に投資する。

この構図はどこかで見たことのある構図だ。ねずみ講だ。

このねずみ講が崩壊するのはいつか。ひとつは、投資先がつぶれることであり、もうひとつは株価が下がって投資のための資金を市場から吸収できなくなることだ。

国のデフォルトはもはや一国の問題ではなく。どこに影響をおよぼすかわからないほど複雑性を増している。影響を受ける国自身がそのことを認識すらできないことも起きうる。

 


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劇場型民主主義 [政治]

関が原の戦いになってきた。

天下分け目の決戦の時間はわずか半日で終わったが、その半日が日本のその後の250年余を決める引き金になった。自民党と民主党の関が原ではない。関が原というよりむしろ大阪夏の陣というところか?

今回の選挙後に自民党と民主党の一部が合わさると480議席の三分の二を超える可能性がある。憲法改正がちらついて見える。”国のかたち”を変えるかもしれないのだ。隠された十字架―法隆寺論梅原猛の法隆寺を今朝読んでいた。その一説に”思想が時代遅れになるとき、思想は人間を生かすどころか、人間を殺すもの、滅ぼすものとさえなる。”とあった。時代はどうのように流れているのであろうか。

また 538兆以にも及ぶ国の借金。国ばかりでなく自治体も財政危機は深刻だ。政令市である広島市は2年前に非常事態宣言を発した。世界中が永久に終わることが出来ないジジ抜きに突入しているようだ。どうすればジジ抜きが終わらないか?簡単だ手持ち札を増やしていけばいいのだ。その切り札がBRICsか。

 


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大宰相 [政治]

 
風の男 白洲次郎

風の男 白洲次郎

  • 作者: 青柳 恵介
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 文庫
 
青柳恵介の書いた白州次郎の伝記を最近読んだ。国際政治ばかりでなく資本市場に対する考え方においても時代を卓越していた人間であった。民間人ながら吉田茂の補佐をやっていたが、常に自分のポジションを明確にしていた。最近、父の肖像 という本を読んだが、その一節に”かくれ里”ということばがあった。良いフレージングであると思っていたが、白州次郎の奥方である正子氏が書いたかくれ里という本の一節であるとわかった。
 
歴史劇画大宰相 (第1巻)

歴史劇画大宰相 (第1巻)

  • 作者: さいとう たかを, 戸川 猪佐武
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 文庫
戦後政治史を手っ取り早く理解しようと思ったら、戸川 猪佐武氏の小説吉田学校を漫画化した大宰相は良い本であると思う。ここに書かれている大宰相の系譜を辿ると、小泉首相の師匠であった福田赳夫に行き当たる。東大きっての天才であった福田も後からみれば単純ミスを多く犯しているように見える。小泉首相の勝負はどうなるのか良くわからないが、”平成の大宰相”になる予感がする。
日本を舞台にした劇場型選挙がこれから始まる。現在の選挙制度をフルに活用した選挙が行なわれる。政党というプラットフォームがはっきりと意識され、ツールとしての衆議院の機能が問われ、参議院の存在意義が問われるという点でも、今回の選挙は憲政史上で語られる選挙となるであろう。
日本の未来は明るい。

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